捻くれ者の穿った視点

ここでは色んなジャンルの話題を人とは違う見方=穿った視点で語るブログです。何か人生で迷った時、自分が他の人とは違うと感じ不安になったりした時などに訪れると何かヒントが得られるかもしれません。

山口達也の話題から考える善悪と対策

 そもそも山口達也がやらかした件について知らない人向けに簡単に説明すると、山口達也がJKを家に連れ込んで酔ってキスをして書類送検されたっていう芸能人じゃなかったら普通によくあるやらかしです。

 

 この件に関して自分が気になったネットの意見を2つ紹介します。

それは「自宅まで行っといて被害者面とか危機管理能力足りなさすぎ」と「JKに危機管理能力なんてないんだから40超えたおっさんが気を付けるべき」の2つです。どちらの言い分が正しいと思いますか?

ほとんどの人は後者が正しいと考えると思います。確かに「正義」なのは後者です。しかしこの「どちらが気を付けるべきか」という部分だけを考えると「正解」なのは前者です。なぜかはこれから説明します。

 

 後者は一見「正解」に見えるかもしれませんが、その実これは第三者の視点で被害者のことを何も考えられていない上辺だけの意見です。意味がないわけではないですが、「男が気を付ければ何も問題ないと」などと高を括っているとその内痛い目にあいます。

なぜなら後者の意見を見た男達の全員が同じ状況になったときに踏みとどまれるとは限らないからです。その結果踏みとどまれない人の部屋に行って最悪レイプされればその人は心に深い傷を負うことになります。これでは意味がありません。

じゃあどうすればいいか、それは極端な話男全員を「踏みとどまれない」人と仮定し、極力二人きりにならないなどの対策をするしかありません。

 

 この世では加害者になり得る不特定多数の改善を促すより自分が変わる方が簡単なのです。もしこれを見ている女性がいたら「男が悪いのだから男が気を付ければいいでしょ」と考えるのはやめてください。一番大事なのは「どちらが悪い」のではなく「どうすれば被害者にならないか」です。それでも「相手が悪いのに自分が直さないといけないのはおかしい」と思うならあなたは一生被害者側です。

 

 

親の教育とガチャガチャ

 まず初めに言っておくと、子供の人生は親の教育・人格・環境から大きな影響を受けます。要するに親ガチャで失敗するとかなり不利な状況から人生を始めることになります。そこから説明していきましょう。また読むのが面倒くさい人は最後にまとめがありますのでそこだけ読んでくれると幸いです。

 まず大前提として子供は生まれる家庭の環境を選ぶことができません。しかしこれは環境以外の2つ程の影響はないと考えていて、明らかに生活に困るレベルじゃない限り問題ないと思います。
この「明らかに生活に困るレベル」の環境が駄目なことはどういう理由であれ理解している人が多いと思うのでここでは割愛します。

 次に人格ですが私はこれが一番影響力が強いと考えています。これは上記の環境と同じく子供が選ぶことができない上に他の2つと違って改善することがほぼできないと考えているからです。
ここで誤解しないで欲しいですが、親の人格が主に影響を与えてるのは子供の人格であって子供の人生には間接的にしか与えられてないと言うことです。これは親の庇護下に期間は人生の中でもそんなに長い時間ではありません。しかし大多数の人は親から影響を受けた人格を変えることなく人生を全うしているからです。ということは子供自身に自覚があれば人生の影響とは切り離すことが可能になります。
当然ですがまたしても子供は親の人格を選ぶことができませんし、影響を拒否することもできません。それができる思春期という反抗期には影響受けている状態になっています。気付いた人もいるでしょうが何より大事なのは思春期が来る前の少年期にあります。ここで親の人格そのままの影響を受けると良くも悪くも「カエルの子はカエル」になります。この人格の悪い影響を与えないようにできるのが教育です。
 この本題である教育を聞いて真っ先に思い浮かぶのが「学校」だと思いますし、教育は学校がするものだと考えている人も多くいると思います。これが落とし穴です。
少年期の子供というのは親の言うことを無意識に覚えています。なので子供が学校の教育を受け入れるかどうかは親の発言に掛かっていて、親の目先の教育の為に「他所は他所、家は家」と言った日には子供は学校からの教育を受けにくくなります。なので学校というのは親が少年期の教育を失敗しなかった上で初めて意味のあるものになります。
問題の少年期での親の教育ですが、絶対にやってはいけないことがあります。それは
①頻繁にキレること
②褒めないこと
です。
一つずつ説明すると、まず「頻繁にキレること」ですがこれはよく聞きますが、自覚がない人が多いと思います。少年期の子供には親が感情的にキレているのか教育のために声を大きくして叱っているのか見分けることができません。両方ともキレているのと一緒です。怒って教育するのはとても簡単なので多くの人がやりがちですが、これはただの「サボり」です。子供の為を思うなら粘り強く諭してください。
これに輪をかけてだめなのは暴力です。いかなる理由があってもやってはいけません。高確率でトラウマになり、年上の大人が頭より上に手を挙げるだけで怯えるようになります。どうしてもやらなければ駄目な時は怒った顔と顔より下を軽くはたくぐらいで充分です。
次に「褒めないこと」です。これは何が言いたいかというと「子供は親からしてもらえてないことはできない」ということです。なので子供が他人にして欲しいことは積極的にやらないといけません。褒めることはその代表でしかありません。
おまけとして「好き嫌いを無理に直すこと」も言っておきます。これもだめです。なぜなら好き嫌いは直らない時は直りません。嫌いな物でも自然に飲み込めるように教えてください。

 最後にここまで長々と説明した文章は自覚がない親子の為です。自覚がある人は読む必要はあまりないのかもしれません。私が一番言いたいことは「子供のせいではない」ということです。自分の与える影響に自覚がない親ほど子供に責任を押し付けがちで、ほとんどの子を持つ親は「努力できない子供が悪い」と言うでしょう。それは違います。自らの環境にめげず努力できるのがいいのであって努力できないのは普通です。努力できるのも才能だということを知ってください。

 ちなみに最近飲食店を経営してる知人が
「飲食店で大事なのは店側の「来てくださっている」と客側の「作ってくださっている」だ。両方が守っていることが大事なので、片方が守っていないならば守る必要はない。」と言っていました。同感だと思います。
さて、もしあなたが親を持つ子供で親が「あなたみたいな出来の悪い子を産んだ覚えがない」や「あなたが優秀なのは私のおかげ」などと言ったとします。あとは分かりますよね。でも親子の関係を崩したくなければ心に留めておくことを推奨します。上で言った通り人格を直すことはとても難しいので、ここでみた「あなた」だけが分かっていればいいのです。少しは気休めになれば幸いです。